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更新日:3月19日

アップルウォッチや時計ベルト用のケースを作りました。

色々な革の種類を用意、S サイズ用のバンドサンプルも有ります。

同じ黒でも色味や質感が違うので機会があれば見てください。


アップルウォッチケース

外装にホーウィンのシェルコードバン、内装にはサドルプルアップ/ベルギーのコンビでのオーダー時計ベルトを作成


はじめに厚みの調整やサイズ、着け心地なんかを兼ねて雛形を作りました。

お借りした時計のベゼルが少し大きめなのでベルト自体にも厚みを持たせました。

肉盛りの厚みやサイズ、腕馴染みが良い角度など大体決まったのであとはいつも通り本番用の革を裁断して

手縫い〜磨き〜仕上げ、今回は時計用ベルトなのでピッチを狭いものにしてシノアの糸も細めを使いました。

サルカンは使用していると伸びることを考慮してキツめに作ります。

遊びのサルカンは固定のものより少し(1m/m弱)大きめに緩すぎずキツすぎず

久しぶりにサドルプルアップを使いましたが良い革でした。

ぱっと見、裏表同じ革で作ったように見えます...


この他にも自分が今まで使ってきて本当に良いと思った革を使って時計ベルトをお作りします。

気になる方はこちら参照ください





時計ベルトの雛形

手縫い作業

コードバン時計ベルト

コードバン時計ベルト


コードバン時計ベルト

手巻きミリタリーウォッチのナイロンベルトからコードバン時計ベルトに交換、今回はアメリカ ホーウィン社のシェルコードバンを使ってサルカン2個使いで綺麗め、上品に仕上げました。


余談ですが、この時代のミリタリーウォッチはTIMEXキャンパーのようなプラスチックケースで使い捨ての支給品が多く出回っていますが、今回のモデルは1966年のベンラス社製、SSケースでムーブメントもスイス、MILスペックに支給コードと... キャンパーも好きなのですが、こちらもたまらない一品



ベンラス社製ミリタリーウォッチ
ミリタリーウォッチ

1966年ミリタリーウォッチ
ベンラス社製1966年ミリタリーウォッチ


今回はナイロンベルトのミリタリーっぽい無骨な感じから、イメージを変えて上品でフォーマルにも合わせられるようにアメリカ/ホーウィン社のシェルコードバンを使いました。

(ベンラス社の時計ということでアメリカつながりで相性も良いかなと)


まずは裁断して切り出し、一枚革仕立てなので肌に面する裏面をツルツルに加工し、革の端を丸く落としました。この後、色入れ、磨き、ネン入れと行うのですが作業し始めると写真撮るのを忘れてしまい...

シェルコードバン時計ベルト
ホーウィンシェルコードバン

気がつくとだいたいパーツが出来上がってしまい...


サルカンサイズを厚みやテンション考えながら似たような革を使って決めていきます

時計のサルカンは使っていくうちに多少の伸びを考え、いつも少しキツめに作ります。


コードバン時計ベルトのパーツ
シェルコードバン時計ベルトパーツ

サルカンサイズを決める
サルカンパーツサイズ決め

ケース組み付け位置や、サイズ調整穴の大きさなどいろいろテスト、決定してパーツ完成

サイズが決まれば本体に組み付けて出来上がり。


耐久性も考え手縫い糸は化繊系にしようかと思ったのですが、どうしても今回の時計や革には麻糸の方が上品に見えて麻糸に。

アナログ、アンティーク系の時計に一枚革仕立ての場合は麻糸などナチュラル素材との相性が良いように見えるんですよね...


サルカン二個使いなので遊びもなくホールド感もバッチリ、綺麗目でありながらもどこか無骨な感じもするので、少しはミリタリー時計の良さを活かせたかなと個人的には思っています。



コードバン時計ベルトサルカン
サルカン2個

オーダーコードバンウォッチベルト
コードバンウォッチベルト完成



オーダーコードバンウォッチベルト
コードバンウォッチベルト完成

※この他にブッテーロやブライドルなどでも作製可能です。基本的に尾錠は時計サイズの問題がありますので、元から付属のモノを転用して作製します。



ブッテーロでの作成例、作る工程はこちらの方が詳しく書いていますのでよろしければご覧ください








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