緊急事態宣言下の休日は暇なのでブログ用にと写真の整理をしました。
20年近く前に作ったモノの写真なども出てくるので意外に楽しめます。
当時はアパレルさんの鞄や小物,アクセをよく作らせて頂いていてファッション業界も今ほど下降気味ではなかったのもあって、ブランドさんの予算も今より潤沢でコストはそんなに気にしなくて良いよみたいな良い時代でした。新しい事や面白いことなどやりたい放題でいい経験をさせてもらいました。
革の丘染め、柿渋, 藍染などの染め、色注文はもちろん、下地からこんな風合いの革にとか、オリジナルの柄を革1枚丸々インクジェットプリント, レーザー加工で模様, 文字、柄入れ...
一番面白かった!?のはダメージ加工全盛の時期です。
錆加工、ヤスリやサンダーでのダメージ加工、絞り、ドラムに入れて製品洗い、乾燥などは当たり前。
出来上がった綺麗な製品にわざわざペンキを塗りたくったり、時にはバーナーで炙ったり、今見ると何とももったいないような... 今でいうscrap&buildの精神です。
そんな中でも一番思い出深いのはある液体を使って何年も使い込んだビンテージのような風合いにする染め加工でした。
まずタンニン鞣し革を変わった形(説明しずらい編み込みです)に編み込んでそこから液体に何日か漬け込むんですが漬け込む時間や液体濃度によって仕上がりの色がバラバラで、さらに液体に漬け込む事でせっかくの編み込みが解けてしまい狙った色やサイズを出すのに何度やり直したか、さらに熱乾燥で結局1割くらいはロスになり...
見た目は何十年も使ったかのような風合いになりましたが冬場で換気のため屋外での加工だったので寒いし臭いし洋服に着くと落ちないし... なかなか良い経験でした。
その反動もあってか自前ブランドで作るものは余計な加工や奇抜なことはせずシンプルで普遍的な物が多いのかもしれません。
※写真は当時作ったused加工サンプル用の特殊加工したサンプルバッグ
気になる方はこちらまで info@azzwell.com
AZZWELL - Leather & Metal Craft -
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銀製品, 革製品, 革小物,ベルト, 財布, 鞄 製造
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